たしかに飛行機は早くて操作も簡単だ。 しかし効率重視の陰で、私はどんなチャンスをふいにしたのだろう? |
「353ターンでの制覇勝利だが、まずこのターンで勝利できたのが驚きだ」
「AIに文化、科学勝利をされても文句を言えないターンです。宗教勝利に全力を傾けたのが没落したスペインだけというのも幸運でした。更に言うと、1回目のアメリカとの戦争で滅びるレベルでしたが…」
「まあ、AI思考も徐々に見直すだろう。それで勝たせてもらったしな」
「アステカの能力はどうでしょうか。今回の私は戦闘力の高い戦士でしかありませんでしたが」
「立ち上がりの蛮族対策が安定するから、鷲の戦士も生きたのではないかな。それ以降の展開を見ると、アステカの能力が無いと勝てなかっただろう。労働者の区域建設、高級資源の戦闘力ボーナス、急激な都市数増加を支えた高級資源の快適性ボーナスと、あらゆる側面からプレイングをフォローし、神難易度に勝たせたと言っていい」
「トラクトリは影が薄かったですね。もともと快適性ボーナスがあり、通常文明より娯楽施設の需要が低い文明だからでしょうか」
「いずれにせよ、軍事的にかなり強い文明だ。似た特性の前作ペルシャが拡張を重ねても安定した強文明だったことを思い出す」
「ほぼ戦闘特化のスキタイに対し、アステカは内政面からもサポートします。また、軍事的な強さはユニークユニットに依存しないため、全時代を通じて高い戦闘力を得られます。解禁されたらぜひプレイしてほしいですね」
「今回、爆撃機による戦争を始めたのがT278です。それから75ターンで7か国と戦争し、6首都29都市を奪いました」
「侵攻の早さと操作の簡単さが空軍の大きな利点だ。布陣に頭を悩ませる必要が無く、陸軍の展開が難しい隘路や丘陵地帯もあっさり越えていける。AIが対空兵器や戦闘機を出さない事もあり、無人の野を往くが如しだ」
「ギリシャやイギリスに対しては陸軍と海軍が活躍しました。軍団化や大将軍・大提督により1ユニットの火力を高められるため、空軍との併用でも大きな存在感を発揮します」
「本作は、いわゆる『ラッシュ』的なほぼ単一兵科の戦争よりも複数兵科の連携を意識したデザインのように感じる。空軍は特にそうで、『爆撃機ラッシュ』ではなく空軍主体の連合軍と考えて編成する方がいいように思う」
「ですが、そのせいで『飛行機を出したけど弱い』となっている気がします。制覇のために下段優先で技術を進めると、新規生産した複葉機は精鋭の野戦砲や大砲と比較され、強さやありがたみを感じません」
「AIが空軍を積極運用するようなら、プレイヤーも空軍を運用する動機が生まれるんだがな…」
「では、現環境の空軍をどう位置づけますか」
「太古からの拡張戦争を遅くとも弩兵や騎士で一区切りして内政に注力、技術ツリー上段を工業化まで進めた後のオプションになるだろう」
「その時の情勢で達成しやすそうな勝利方法を判断し、文化勝利ならコンピューターへ、科学勝利なら化学経由でロケット工学へ、空軍制覇なら高度な航空技術へ、という形ですね」
「ところが、現状は制覇をするなら『弩兵や騎士で一区切り』せずに戦争を続ける方がいい。そのため、空軍制覇はロマン戦略でしかない。Civ5BNWの電撃戦戦車ラッシュと似た雰囲気を感じるな」
「戦争疲労対策の一つの答えにもなりますし、本腰を入れて空軍を運用すると強いんですが…今後の調整で日の目が当たることに期待しましょう」
「もしかしたら、こういうことかもしれない。神話のイカロスの翼は太陽に溶かされた。ライト兄弟の飛行機も当初は懐疑的にみられたという。その後に数多の科学者と技術者が改良を重ね、人類史を変える技術となった。つまり、飛行機が不便な位置にある理由は…」
「後の大型拡張で空軍を大活躍させ、史実の飛行技術の評価をゲームデザインで追体験させようという
開発の陰謀なんだよ!」
「「「「な、なんだってー!!」」」」
「冗談は置いておいて、空を埋め尽くす戦闘機編隊からは遺産都市に優るとも劣らない充実感が得られるぞ。空軍制覇はロマン戦略、それで上等じゃないか」
巨大な鳥は、偉大なチェチェロ山の頂きから初飛行を行い、 全世界を驚嘆の声で満たし、すべての書物をその名声で満たすであろう。 それが生まれた巣に永遠の栄光あれ ‐レオナルド・ダ・ヴィンチ「鳥の飛翔に関する手稿」より |
「長文でしたが、お付き合いいただきありがとうございました」
はじめに
part1.内政パート(1)
part2.内政パート(2)
part3.近代の航空戦
part4.賢者は歴史に学ぼう
part5.内政パート(3)
part6.爆撃機の航空戦
part7.制覇に向けて(1)
part8.制覇に向けて(2)
まとめと反省
「ちなみに、本稿をアップした12月17日は1903年にライト兄弟が初飛行に成功した日で、『飛行機の日』とされています」
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