「前回は宗教を創始し、フェニキアを滅ぼしたところまでお送りした。次なる敵・ベトナムとの戦争に備える中、首都近辺にはヴォリンを略奪した蛮族の軍勢が押し寄せているところから再開だ」
「90T、時代は中世に突入した。フェニキアの都市を改宗しまくれたおかげで、余裕の黄金時代だ」
「公約は『ペン、筆、声』を選択しました。福音の旅路も考えましたが、ベトナムが宗教にかなり力を入れているので、対抗するのは難しいと考えて見送りました」
「戦争すれば布教もできるから、宗教ユニットの重要性はそれほどでもないというのもある」
「前回も出したがこれが現在判明しているベトナムの国土だ。地形に阻まれたフェニキア戦争での反省を踏まえ、次は最初から軍を二つに分けて侵攻していくつもりだ」
「どのような編成ですか？」
「まず第一軍だが、こちらはシンゲッティを解放し、首都タンロンを目指して南下していく。次に第二軍は、フエから侵攻し、タンロンめがけて北上していく」
「数の上では圧倒的ですが、我が軍は総じて旧式のユニットしかいません。技術力で圧倒される前に、迅速な展開が望まれますね」
「主力の弓兵をUGするために、研究は機械、社会制度は傭兵の解除を目指している。開戦までには間に合わないが、戦争中に順次UGしていく予定だ」
「95T、ベトナムとの友好宣言が切れたので開戦だ。フェニキアから何も学んでいないベトナムは簡単に大金を差し出してくれた」
「直前まで仲良くしていた相手がいきなり殴りかかってくるなんて思わないでしょ……」
「シド星でそんな軟弱なようではこの先生き残れないぞ」
「99T、第一軍はシンゲッティの解放後、チャーキエウの攻略に取り掛かっている。第二軍はフエを制圧し、タンロンを攻略する準備を整えているところだ」
「当初の予想に反して、あっさりと深部まで侵攻できました。しかしベトナムはカホキアを属国としており、そのカホキアは中世のユニットが主力です。正面からぶつかれば間違いなく負けます。ご注意を」
「一方、首都近辺の蛮族との戦いは、非常に面倒なことになった。当初押し寄せていた軍勢は排除できたが、野営地の破壊を目指していた矢先、中世のユニットに一新して再び押し寄せてきた」
「その場で持ちこたえて防衛ラインを構築できないか試みましたが、何体か撃破されたので自領まで引き上げさせました」
「口惜しいが一旦野営地の破壊は諦めて、UGした軍が揃うまで防御に徹するとしよう」
「101T、チャーキエウおよびベトナムの首都タンロンを制圧。大勢は決したが、更に南にも領土があるようで、戦争はもう少し続きそうだ」
「カホキアは戦争後に属国にしようと考えていましたが、ちょうど通り道になっているので、制圧に方針変更します」
「手隙な兵にベトナムの東を探索させていたところ、ヴィクトリア率いるイギリスと遭遇しました。また、SSを撮り忘れましたが、少し前にマヤとも遭遇しています。こちらは旧フェニキア領西の海からでした」
「イギリスの国力は我々をやや上回っているが、十分に渡り合える。一方、マヤは
科学力が100/Tを超えており警戒が必要だ」
「沿岸を伝ってきたのであれば位置が近いのでヤバイですし、外洋を超えてきたならそれだけ技術で先進しているということなのでどちらにせよヤバイです」
「旧フェニキア領では急ピッチで海軍戦力の整備を行わせている。戦力としてはさほど期待しておらず、探索や防衛が目的だ」
「107T、仏教の聖都でもあったタンロンを改宗。ベトナム領を取り込んだ結果、
信仰力は開戦前と比べ数倍に跳ね上がった。いかにベトナムが宗教に力を入れていたかがよく分かる」
「110T、君主制を解禁。これによりUUのタグマを使えるようになりました」
「タグマは隣接するユニットに
戦闘力ボーナスを与える。主力にするかは別として、ある程度数を揃えておきたいユニットだ」
「宗教についてですが、使徒を購入し宗教を強化しました。異文化対話で科学力を底上げし、モスクで布教を容易にするという構成です」
「この時はこれが最善だと考えていたが、戦争しながら布教できる以上、モスクが必要だったのかは微妙なところだ」
「ベトナムを追って南下を続けていたところ、パイティティを発見した。周囲のタイルに
文化力と
ゴールド出力を付与する非常に強力な自然遺産だ」
「筆者は序盤にこれを囲い込めたら勝ちを確信します。このセッションも一気に勝ちに近づいたことでしょう」
「114T、パイティティを囲んでいたダナンを制圧し、ベトナムは滅亡だ。これで我が文明は一層盤石になった」
「しかし、まだこの大陸を統一できたわけではありません。こちらをご覧ください」
「野営地を破壊するついでに探索したところ、コンスタンティノープルの北東で日本と遭遇しました。山脈に阻まれて東の探索は全く行えていませんでしたが、その向こうに領土がある可能性が高いです」
「マヤは外洋の先にいることが判明した。イギリスの領土も発見できていない以上、次の相手は決まりだな」
「強い、なんだこの戦闘力は。野戦砲ならともかく、弩兵だぞ」
「30近い戦闘力ボーナスがあります。そのうち半分ほどはUAの改宗によるボーナスと十字軍ですね。このあたりから筆者は宗教の強みを理解し始めました」
「こんな見出しだが、実は戦争している。日本はイギリスに対しよっぽど腹に据えかねていたようで、大金と英雄譚を差し出してでも戦争を望んでいるらしい」
「イギリスの海軍ユニットが沿岸をうろついているので、蛮族対策で旧ベトナム領に残した軍で適当に相手をします」
「その間に、主力は北に反転して日本への侵攻準備を整えていく。また、戦争に先駆けて宗教ユニットで偵察と布教を行っていくぞ」
「どうやら、日本はヒンドゥー教を創始していたようです」
「117T、近所に降ってきた隕石からタグマを得ました。どんな入手の仕方ですか」
「少し飛んで129T、ルネサンス時代の到来だ。ベトナム戦争でスコアを稼いだおかげで、ここでも余裕の黄金時代。更に日本は暗黒時代に突入したようで、絶好の攻め時といえるだろう。戦争開始だ」
「またまた少し飛んで139T、戦況はこの通りだ。大阪に防壁を建てられたせいで少し渋滞したが、それを越えてからは破竹の勢いで進軍し、ついには日本の首都京都を陥落せしめた」
「日本はアーサーを召喚していますが、なぜか僻地の仙台に引きこもっているせいで全く活躍できていません。白兵ユニットはやや善戦しているものの、我々の物量に押しつぶされつつあります」
「同ターン、ヒンドゥー教の聖都であった京都を改宗。これにより我が軍は更に強化された」
「142T、アーサーは海の向こうに逃げ出し、直後に仙台は陥落した。引きこもったかと思えば逃亡とは、全く英雄らしからぬ奴だ」
「中核都市であった東京を制圧し、日本北部は完全に掌握しました。後は静岡を制圧すれば、戦争の趨勢は決したといえるでしょう」
「静岡はタグマを先行させて2ユニットで包囲している。1パンで防壁を半分以上削れたので、こいつらだけでも制圧できるかもしれない」
「そして147T、抵抗虚しく日本が滅びたことで、旧大陸は完全に我々の支配下に収まりました」
「このまま新大陸へ進出だ、といきたいところだが、新大陸の探索はどうなっているのだ？」
「二つほど進展がありました。まず一つ目は、新文明との遭遇です。日本領沿岸で韓国およびバビロンと遭遇しました。どちらも科学力は首位レベルで、警戒が必要です」
「韓国は日本領からかなり近いところに領土があるのを確認した。一方バビロンはスパイを送り込んで確認したところ、かなり東に存在するようだ」
「UAの恩恵があるとはいえ、既に航空技術を解禁していました。しばらくは手出し無用ですね」
「二つ目の報告です。地図作製法の解禁後、外洋探索に出ていたデュロモイ船がマヤ領を西で発見しました」
「マヤとの戦争は後回しだ。旧大陸は南北に伸びる山脈で中央が分断されている関係上、軍を東西に動かすのはかなり時間がかかる」
「承知しました。では、軍事ユニットを回復させている間に、宗教ユニットで韓国領の偵察を行わせます」
旧大陸を制覇したバシレイオス二世。しかし彼の野心はなおも尽きず、より一層激しく燃え上がる。次回、「新大陸をこの手に」、乞うご期待！
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