忠誠心
忠誠心は拡張「rise and fall」で追加された概念である。忠誠心は都市ごとに存在し、自他国近隣の都市の人口や政策、総督によってターン毎に変動する。
初期値は都市建設では100、敵国からの奪取では50で、75以下では産出が減少し、50未満では0になる。そして、これが0を下回ると自由都市として独立する。
この仕組みのため、他文明の都市が多い遠隔地に入植すると即座に反乱が沸くこともある。
反面、こちらが忠誠心にフォーカスするプレイをすれば、敵都市を無血で奪うこともできる。
忠誠心の要因
「○○した時」といった記載がない場合、数値はターン毎に増減する忠誠心を指す。
人口
最も基本的な忠誠ソース。
- 普通時代:都市人口1につき忠誠心+1
- 黄金・英雄時代:都市人口1につき忠誠心+1.5
- 暗黒時代:都市人口1につき忠誠心+0.5
- 首都補正:都市人口1につき更に+1
- プロジェクト補正:総合娯楽施設/ウォーターパークのプロジェクト「パンとサーカス」生産中は都市人口1につき更に+0.5
人口による忠誠心への影響は忠誠圧力として9タイル以内の都市にも影響し、
自文明の都市には忠誠心にプラス補正、他文明の都市には忠誠心にマイナス補正を与える。
他の都市からの忠誠圧力は1タイル離れる毎に10%減少する。
総督
- 総督が配置された都市:忠誠心+8。これは総督の移動中も有効
- 城代の能力「守備隊指揮官」:着任した都市から9タイル以内にある自文明の他都市の忠誠心+4
- 外交官の能力「公使」:着任した都市から9タイル以内にある他文明の都市の忠誠心-2
区域・建造物
- モニュメント:忠誠心+1
- 政府複合施設:忠誠心+8
- パンとサーカス:プロジェクト生産が完了した時に忠誠心+20
- 自由の女神:この遺産から6タイル以内の都市は常に忠誠心100
政策
- プラエトリウム:総督による忠誠心+2
- 通信局:総督の昇進1つにつき忠誠心+1
- 戒厳令:軍事ユニットが駐留している都市の忠誠心+4
快適性
- 幸せである:忠誠心+3
- 興奮している:忠誠心+6
- 不快である:忠誠心-3
- 不安がっている:情報求む
食料供給
宗教
- 自文明が創始した宗教を奉じている都市:忠誠心+3
- 自文明が宗教を創始したが多数派宗教のない都市:補正無し
- 自文明で宗教を創始していない:補正無し
- 自文明が創始した宗教を奉じていない都市:忠誠心-3
占領した都市の補正
- 戦争状態を問わない補正
- 都市を創設した文明からの不平:相手が抱いている不平の2.3〜2.4%程度の忠誠心マイナス補正。
- 戦争中のみ発生する補正
- 戦争が継続中で、軍事ユニットを配置している占領都市(航空ユニット、海軍ユニットでも可):忠誠心+5
- 戦争が継続中で、軍事ユニットを配置していない占領都市:補正無し
スパイ活動
- 総督の無力化:任務が成功した時、着任していた総督を一定ターン排除し、忠誠心補正を一時的に取り除くことができる
- 社会不安の扇動:任務が成功した時、任務を行った都市の忠誠心-20〜35
ロックバンド
- インディーズ:この昇進を持ったロックバンドがコンサートを行った時、コンサート会場となった都市の忠誠心-50
文明・指導者固有
- 忠誠心を維持する固有能力
- イギリス:首都のない大陸で王立海軍造船所が建設された都市は忠誠心+4
- ズールー:軍事ユニットが駐屯している都市は忠誠心+3、軍団・大軍団の場合は+5
- オスマン:所有している都市がもともと別の文明の都市だった場合は忠誠心+4
- フェニキア:首都がある大陸のフェニキアが建設した沿岸都市は常に忠誠心100
- スウェーデン:野外博物館がある都市は忠誠心+2
- スレイマン(オスマン):能力「大宰相」を持つ大宰相が他文明の首都に着任した場合、その文明の都市から自国都市への忠誠心圧力無効
- キュロス(ペルシア):軍事ユニットが駐屯している占領中の都市は忠誠心+5
- ウィルヘルミナ(オランダ):国内交易路の起点となっている都市は忠誠心+1
- 忠誠心にダメージを与える固有能力
- ラウタロ(マプチェ):他文明の都市圏内で略奪した時、その都市の忠誠心-5。他文明の都市圏内でユニットを撃破した時、忠誠心-20
- アリエノール(イギリス・フランス):都市にある傑作1つにつき、9タイル以内にある他国の都市のターン毎の忠誠心-1
都市国家
都市国家は通常の物に加え、+20の補正を受ける。
自由都市
自由都市はすべての文明と敵対しており、名前から神聖ローマのそれを思い浮かべるかもしれないが、どちらかと言えば蛮族都市と言った方がしっくりくる。
文明および都市国家がある都市の忠誠心を0にすると発生し、その際、独立した文明の最新の近接ユニットが2体ポップする。都市防御も独立した文明に準ずるが、これは非常に低く設定されており、容易に武力制圧できる。
自由都市はその状態への忠誠心をある程度持つが都市国家や文明のそれと比べると貧弱で、容易に帰属させられる。
帰属する都市は忠誠心0になったとき最も大きい忠誠圧力を加えていた国で、併合しても自由都市のユニットは敵対したままである。
もし併合を拒否するとその文明から独立したとみなされ、再度ユニットが発生する。
自由都市は自国とそれ以外すべてで忠誠心の綱引きをするため、自国への編入を拒否しても忠誠心の下がったところを他の国が代わりに併合するだけである。 緩衝地として用いるのは難しい。
ただし、自由都市は労働者を比較的優先的に生産するため、それを安定して捕獲できるなら労働者の産地となるかもしれない。