#author("2020-12-28T07:22:04+09:00","","")
* 文化勝利 [#k162b1f4]

''自文明の国外観光客数が他文明の国内観光客数を上回れば勝利''

-観光力または文化力に関わるボーナスが多い文明
-偉人の獲得能力が高い文明
-宗教を創始しやすい文明(聖都の聖地区域による&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力+8、遺物による&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力+4、信仰力によってのみ生産されるロックバンドや自然主義者の生産など)

が、文化勝利に適した文明と見なされます。ただし、高難易度では宗教の創始が難しく、偉人も他文明の動向によって獲得数が大きく変わることは考慮しましょう。

** おすすめ文明・指導者 [#ye2ad13d]

- 観光力や文化力でボーナスがある

-- フランス
中世から産業時代の遺産への生産力+20%であり、世界遺産から&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力+100%、UIのシャトー(&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+2、隣接する世界遺産1つにつき&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+1、航空技術を研究後は隣接する世界遺産1つにつき&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+2、周囲のタイルにアピール+1)で傑作以外からも観光力を得る事に優れている。&br;・カトリーナ(黒妃)は、スパイが生産時に昇進を得ることができ、傑作を盗む能力が上がる昇進「夜盗」を得られれば偉人によらず、平和的に傑作を集めることができる。
情報を獲得することによって文明に対する戦闘力+3してラッシュをかけ、都市を確保しやすいのも魅力。&br;・カトリーナ(麗妃)は、世界遺産かシャトーに隣接する高級資源が&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力2を産出し、航空技術を研究後はその高級資源の鉱山またはプランテーションから&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力を得られる。
また、劇場広場区域がある都市では固有のプロジェクト「宮殿の祭典」により余剰の高級資源から&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力と&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力を得られる。
ただし、黒妃と違って戦闘に関するボーナスが無いため周辺の文明には気を使っていきたい。&br;・一方アリエノールの場合は、傑作スロットを持った遺産を建設しまくり傑作を集めていくことで忠誠心を削ぎ、奪った都市にまた傑作を集め……という無限ループを起こしていくことで、これまた平和的に相手の勢力を削ることに長けている。イギリスのアリエノールではこうした強みは受けられないので、文化勝利狙いならフランスのアリエノールの方が良いか。また、アリエノールの忠誠心が影響している他文明の都市の忠誠心が0になったなら、その瞬間その都市がアリエノール側に加わるという仕様を活かした、インディーズロックバンドラッシュも強力。NFPからはカルト教団員達も仲間に加わったため、ラッシュが加速した。

-- ギリシャ
UDのアクロポリス(&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力の区域隣接ボーナスが大きい)により文化力を高められる。固有区域は代替元の半分のコストで建てることができ、スパムしやすい。
また、アクロポリスから得られる代表団を派遣することで都市国家の宗主国ボーナスを得やすくなる。&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力を産出する改善を建てられるラパ・ヌイやグラナダ、偉人ポイントを増やすボローニャ、プロジェクトに生産力ボーナスを与える香港、世界遺産に生産力ボーナスを与えるブリュッセル、偉人獲得数だけ文化力強化可能なアンタナナリボ、書物や遺物・秘宝が科学力を出すアンシャン、観光力と信仰力を同時に出せるラ・ヴェンタ……と、狙う価値のある都市国家は沢山あるので、どれを狙って行くかは面子を選びながら考えよう。アパダーナとキルワ・キシワニの建設に成功していた場合は都市国家ボーナスが爆増して行くので、狙えるなら狙っていきたい。
指導者はどちらでも強力だが、周辺の諸文明と仲良くしていても能力が発動するペリクレスと、蛮族や周辺の文明を喰らい続けて伸びるゴルゴーには大きなプレイスタイルの差が存在する。前者は積極的に他文明に媚び、後者はライバルを喰らい尽くして行くと良い。

-- アメリカ・テディ(ブルムース)
映画スタジオのある都市からの&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力+100%、国立公園で都市の全アピール+1なので、終盤の加速に特に優れている。また、使いにくさが目立つ外交政策スロットがワイルドカードスロットになる効果もあるため、文化力の積み増しや遺産の生産補助などをおこなってもよいかも。
さらに、自然遺産や森に隣接するアピールが「最高」のタイルに&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力を追加するためそのタイルにある特定の地形改善が航空技術を研究後に&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力を産出するようになる。
ただし、本気を出すのがどうしても遅くなるため、それまでにしっかりと土台を作っておこう。

-- エジプト
UAで川沿いの世界遺産建築に生産力ボーナス、UIのスフィンクス(&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+1、氾濫原に建設するとさらに+1、博物学でさらに+1、周囲のアピール+2)が存在する。遺産建築ボーナスに関しては割とささやかな効果な上、遺産の観光力もささやかなのであまり考えないようにしよう。一方、固有改善のスフィンクスはパッチによって強烈なアピール上昇効果を獲得した。スフィンクス同士は隣接出来ないものの、都市公園とは隣接可能なので、それらを交互に配置しながらシーサイドリゾートを強化できる。

-- 中国
UIとして長城 (城を研究後は、隣接する長城1つにつき&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+2)を持っているが、あまり建てすぎると足を引っ張るので注意。そして何より太古・古典の世界遺産建築に労働者を利用できる。これを活用してストーンヘンジに向かってひた走るのが中国の文化勝利鉄板ムーブ。ピラミッドや梁を活用して労働者を酷使していこう。

-- ペルシャ
UIとしてパイリダエーザ(&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+1、外交官でさらに+1、聖地・劇場広場に隣接で&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png);文化力+1、隣接タイルにアピール+2)を持つ。自身の文化力に加え、大きなアピール増加幅を生かしてシーサイドリゾートを数と質の両面から強化できる。文化勝利狙いのライバルがいたら得意の奇襲戦争で物理的文化勝利へ方針転換可能という強みも持っている。その代わり、劇場区域や遺産、偉人などには何のボーナスもないということに注意。

-- クメール
UBのプラサートは遺物スロットが1つ多い。また、生産した伝道師が聖遺物捏造能力を得る効果を持つ。そのため、宗教持ちな場面には観光客を集めやすい。聖骨箱と修道院の隔離を取って、モンサンミッシェルや聖ワシリイ大聖堂、キリスト像まで作れば宗教勝利と文化勝利を両立させることが可能に。終盤になってもロックバンドや国立公園の建設などで信仰力は無駄にならないため、宗教で決めきれなかった時には文化勝利に転換してしまうのも一つの手。NFPでは虚無の歌い手に入信してツリーを早めつつ、聖遺物を捏造しまくれるようになった。プラサートに聖遺物を詰め込めば、それはそれは凄まじい伸びを実現することが可能に。

--インドネシア
UIのカンプン(隣接する漁船1つにつき&ref(アイコン/ミニアイコン/food.png,nolink);食料+1。航空技術を研究後に&ref(アイコン/ミニアイコン/food.png,nolink);食料から&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力を得る。)の効果により文化勝利を目指せる。沿岸資源が豊富な所では、かなりの観光力を出すことができる。また、カンプンのおかげで内政力も高いのが好印象。海洋マップであれば素の軍事力も高いので、何文明か飲み込んでおいてもいいかもしれない。

-- マプチェ
UIのケマムル (タイルのアピールの75%の&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力を産出する。)により文化勝利を目指せる。ただし、ケマムルはアピールが「最高」のタイルにしか建てられないため、終盤にならないと効果を発揮しにくい。幸い、戦争に向いたUA、UU、指導者UAを持っている為、序盤は戦争で領土を増やしてから終盤にケマムル等で観光力を稼ぐ方針や敵の都市を武力や忠誠心の低下で落として文化力を下げる方針を取ったりするといった物理混じりの文化勝利も目指せる。

-- スウェーデン
UIと指導者UBのどちらも文化勝利向き。野外博物館(スウェーデンの都市を築いた地形(雪原、ツンドラ、砂漠、平原、草原)1種類につき&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+2、&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力+2)でも観光力が出せる上に女王の図書館(書物、芸術、音楽の傑作各2つと文化偉人ポイント+2)によるスロット増加、そしてUAによる遺産などの傑作自動テーマ化の3つが揃った超文化勝利向け文明。考古博物館や美術館のスロットを適当に埋めてもテーマ化可能な上、遺産の中のスロットは無条件でテーマ化可能。スロット持ち遺産を全力で狙いに行きたい文明の一つでもあり、エルミタージュ美術館やオペラハウスを建てられれば他では真似出来ない観光力が出る。しかし、こちらもアメリカ同様解禁前提などの関係から本気を出すのは終盤以降。それまでに下準備はしっかりと済ませておきたい。

-- マオリ
UBのマラエ(通行可能な特徴か自然遺産があるタイルから&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+1、&ref(アイコン/ミニアイコン/faith.png,nolink);信仰力+1、航空技術を研究後は特徴のあるタイルから&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力+1)がぶっちぎりで強力。大著述家を採用出来ないというデメリットはあるが、それを補って余りある文化力を生み出すことが可能。植林した森からも文化力と信仰力が出る、と言えばその凄さが分かるだろう。信仰力も出るので終盤の観光力増強にも繋げやすく、未改善の森から高い生産力が生み出される特性も国立公園と相性良好。ただし、航空技術解禁までは観光力には何の増強もないのが欠点。

-- カナダ
UIのホッケーリンク(隣接するツンドラ、雪原タイル1つにつき&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+1、スタジアム建設済みの総合娯楽施設に隣接で&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力+4、隣接タイルのアピール+2)が文化勝利にかなり向いている。おまけに、上がったアピールを騎馬警察による国立公園建設に生かせるのが強い。ツンドラスタートになりやすいため、「オーロラのダンス」を生かして信仰力を稼ぐことも可能。騎馬警察のお陰で生産力でも国立公園が建設可能なため、ロックバンドと自然主義者で信仰力が競合しないのも好印象。しかしロシアと同じく、シーサイドリゾートが建設可能な立地はあまり手に入りにくく、本気が出るまでにある程度時間も必要。この文明もNFP強化の恩恵を大いに受けられる。
なお、聖ワシリイ教会を建設するとツンドラにある鉱山やプランテーションが航空技術を研究後に観光力を産出するため、特にツンドラが周辺に出やすいカナダでは狙うといいかもしれない。

--エチオピア
UIの岩窟教会 (&ref(アイコン/ミニアイコン/faith.png,nolink);信仰力+1、隣接する丘陵や山岳から&ref(アイコン/ミニアイコン/faith.png,nolink);信仰力+1、航空技術を研究後に&ref(アイコン/ミニアイコン/faith.png,nolink);信仰力から&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力を得る、周囲のタイルのアピール+1) が強力で宗教勝利と文化勝利を両立できる。立地が噛み合えば、シーサイドリゾート無しで他には真似出来ない観光力を量産可能。信仰力産出が上がれば、指導者UAにより研究や社会制度が早く進むのも好印象。航空技術を早期に解禁出来れば、勝ちは貰ったと言っても過言ではない。また、UAにより信仰力で考古博物館と考古学者を購入できるため、どんどん史跡や沈没船を掘り返していくことが可能。

--ガリア
文明特性により鉱山に&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力が追加される。それにより、航空技術を研究後に&ref(アイコン/ミニアイコン/tourism.png,nolink);観光力を得られるため、都市に鉱山を敷き詰めることができれば、文化勝利を目指せる。(マップタイプ・設定に大きく影響される)
また、序盤から工業地帯区域を建設でき、得られる生産力で遺産・劇場広場を建てたり、軍事ユニットを作り指導者特性の戦闘力ボーナスを利用して領土を拡大することができる。(そのまま1,2文明ほど飲み込んでおけば、文化に限らず勝利に近づける)
ただし、鉱山はアピールを下げるためシーサイドリゾート・国立公園による観光力確保は難しい。また生産力の優位性もあまり長くないことも注意。

--バビロン
固有能力に文化や観光に関する特徴はないものの、内政系勝利ならじつは科学より文化が向いている。リソースとして&ref(アイコン/ミニアイコン/science.png,nolink);科学力を伸ばす必要がない分を&ref(アイコン/ミニアイコン/culture.png,nolink);文化力や&ref(アイコン/ミニアイコン/production.png,nolink);生産力に回して社会制度ツリーを進めたり遺産を建設したりできる。ひらめきブーストによって航空技術・無線通信・鉄鋼・コンピューターといった科学技術を獲得していけば、シーサイドリゾート等の改善施設スパム型の戦略を取ることが可能だ。

- 偉人獲得力が高い

-- コンゴ
大著述家、大芸術家、大音楽家、大商人ポイントが1.5倍。素の文化偉人獲得力は最も高い。宮殿の傑作スロットが5もあるため、早期に獲得した大音楽家などが腐らないのもポイント。また、遺物や彫刻、秘宝が国力を増強してくれる。一方で、聖地が建設出来ないという重大な欠点があり、ロックバンドや国立公園などのダメ押しがあまり活用できないのが惜しい。アーマーやラ・ヴェンタと出会った場合には、何がなんでも宗主権を維持しておきたい。

-- ロシア
ラヴラから文化偉人の偉人ポイントがそれぞれ1ずつ得られる。ラヴラのハンマーが軽いこともあり、信仰力と偉人ポイントの合わせ技でコンゴに並ぶ偉人獲得力を持つ。信仰力によるロックバンドラッシュや国立公園建設ラッシュにも向く。立地の特性上ツンドラスタートになりやすいため、「オーロラのダンス」を取得した上でワシリイ大聖堂を立てるのが定石。「神の光」が無くても余裕で文化系偉人を生み出しまくれる。NFP環境からは虚無の歌い手の効果でツリーも爆速化していくことに。数少ない欠点はツンドラ立地のため、シーサイドリゾートを作れるような立地を獲得しづらい、という点か。
なお、聖ワシリイ教会を建設するとツンドラにある鉱山やプランテーションが航空技術を研究後に観光力を産出するため、特にツンドラが周辺に出やすいロシアでは狙うといいかもしれない。

-- ブラジル
固有プロジェクトの「カーニバル」で文化系偉人ポイントを獲得し、ペドロ2世UAで使用した偉人ポイントの20%が還元される。如何に安定してカーニバルを連打できるか、全てはそこにかかっている、と言っても過言ではない文明。また、熱帯雨林がアピール+1を産むため、シーサイドリゾートスパムにも向く。NFP遺産のバイオスフィアも載せれば、ブラジルの熱帯雨林に都市公園と同程度のアピール補正がかかるようになるのも強い。
なお、チチェン・イツァを建設すると熱帯雨林にある鉱山やプランテーションが航空技術を研究後に観光力を産出するため、特に熱帯雨林が周辺に出やすいブラジルでは狙うといいかもしれない。

-劇場広場区域を建てやすい

--アステカ
労働者を消費すれば劇場広場区域を多くの都市に安価に建設できる。しかし他の文明でも総督レイナ(ゴールド)とモクシャ(信仰力)で区域を購入できるので、建設速度の優位性は相対的にバニラ時代より下がっている。

--日本
劇場広場区域の建設コストが半額のため建設しやすい。工場より電力供給後の生産力が高いエレクトロニクス工場があるのも追い風。

--ヌビア
区域全体の建設スピードが早いため多くの劇場広場区域を建設しやすい。
また、序盤にUUによる拡張や長距離ユニットを複合させた軍隊で文化勝利の障壁となる文明を攻撃することも可能。

--ハンガリー
都心に隣接する川があれば区域や建造物の建設スピードが高まるため、劇場広場区域を早めに建てて偉人ポイントを早期に入手できる。また、徴用を行えば、文化勝利を補助する都市国家の宗主権の維持もしやすい。
**文化勝利へのコツ [#k220aac9]

-序盤は友好的外交を心がけて
基本戦略は太古〜中世までは仲良くできる文明と共同宣戦しつつ領土拡大(外交も参照)。制覇勝利と違って、全方位から延々と不平を受けることはないので、外交によるゴールド獲得や同盟による恩恵のため、仲良くできる文明とは仲良くしておこう。また、古典時代に黄金期を迎えられたならば、不朽を採用して都市の数を増やしていきたいところ。また、総督に関しては余程のことがない限り(中国プレイ、もしくはマケドニアや蛮族などの序盤ラッシュなど)ピンガラを選ぶと良いだろう。
劇場はできるなら早く建てた方が良いが、ブーストや素の国力増加の都合上、人口10以上の都市で作る程度で構わない。

-ルネサンス以降からが本番
それ以降は都市スパムに努め、特に沿岸を狙う。都市を建て、伐採で区域を作り金で建造物を購入していこう。基本的には都市公園でアピールを伸ばしてシーサイドリゾートを濫造するのがよい。文化勝利を狙うなら、梁総督は絶対にレベル3にしておこう。市民を固定しておくことも忘れずに。都市の数だけ偉人ポイントと考古学者とシーサイドリゾートの数が増えるので、都市は作れるだけ作ること。
傑作による観光力をソースとする場合でも、大芸術家や大音楽家が来るのはどうしても中盤以降になる他、傑作スロット付きの遺産は中世から産業時代に多いこと、宗教戦争のピークはルネサンス期であるということを考えると、この辺りから文化勝利に向けて本気を出さないとかなりズルズルとターンが伸びてしまうことになる。

-「文化勝利(物理)」も時には有効
特にギリシャや近代以降のアメリカなどが相手の場合に起きがちなことだが、他文明の出力があまりにも高すぎてこのままでは文化勝利されてしまう!ということや、自文明の観光力がどうしても他文明の文化力を上回れない!ということは得てして起きうることでもある。そうなった時には戦争を考えよう。もちろん非戦主義を貫く方が全文明から観光客を呼びやすいのだが、観光力でトップをまくるのはかなり厳しいため、戦争も立派な戦略に入るのだ。

-ツリーはどう進めるべきか
科学ではおもに航空技術→無線通信→(電気)→コンピューターと上ルートを中心に進め、その後はエッフェル塔を解禁する鉄鋼へ。文化面では、啓蒙思想→博物学→都市化→マスメディア→選挙権→プロスポーツ→自然保護→ソーシャルコミュニティ→環境主義と進む。
航空技術は文化力の出る地形改善が同値の観光力を生み出してくれる。マオリならこれがないと文化勝利出来ないので解禁必須。
無線通信は、観光力の出力としてもっとも強力なシーサイドリゾートを建てられるようになる技術。是非とも早期に解禁しておきたい。
そして、コンピューターは観光力の出力を増加させてくれる。注意しておきたいこととしては、コンピューターで増加する観光力は+25%になったということ。逃げ切りのためには、より観光力が出るようにしておきたい。早期解禁できれば防波堤の建設も間に合うかもしれない。
文化方面では冷戦で解禁可能なロックバンドも、運は絡むが文化勝利を後押ししてくれるユニット。ライブを行うタイルは世界遺産があるタイルを選ぶとかなり観光力が稼げる。未来時代の政策「韓流」で昇進を自由に選べるので、インディーズで相手の都市を問答無用で落としまくったりして文化力を削ることもできる。自然主義者よりも初期コストが安いが、安定性がないのでどちらをメインに据えるかは考えよう。
また、プロスポーツで解禁できる改善のスキーリゾートは観光力の出力こそ心細いところだが、立地条件が非常に緩い。数の暴力を狙って沢山建造して行けば、そこそこ役に立ってくれる。
忘れがちだが、GSから追加された社会制度、環境主義によってでも観光力+25%が出る。これもしっかり回収しておきたい。

-主な戦略パターン

--シーサイドリゾートスパム型
観光力をもっとも強力に生み出せる改善、シーサイドリゾートを大量に設置して勝利を狙うパターン。沿岸部に築いた都市のアピールを高めて莫大な数の観光客を呼ぶのが鉄板。あまりにも強力な戦略だったため、GS実装前までの文化勝利テンプレ戦略だった。
しかしながら、GSではせっかくのシーサイドリゾートが海面上昇により水没してしまい、対策である防波堤も環境によってはハンマーがかなり厳しいという事態に。とはいえ、未だ強力な戦略なので、基本的にはこの戦略を意識していきたい。

--国立公園スパム型
シーサイドリゾートスパムがツンドラの関係で厳しいカナダやロシアでも応用可能な勝利パターン。特に、騎馬警察による国立公園設置が可能なカナダや、国立公園さえあればその都市タイルのアピールが+1の補正がかかるブルムース(アメリカ)ではメイン戦略にもなる。4タイル以上の未改善でアピール最高以上のタイルが必要という条件がかなり面倒だが、エッフェル塔さえ建てばさほど問題が無くなる。また、副産的な効果として快適性の維持がとても楽になる他、黄金時代の公約「次は一緒に!」の効果が乗るのも美味しい。
とはいえ、量産が厳しいのも事実ではあるため、他文明では主軸に据えるのは厳しいこともあるか。

--UIスパム型
インドネシアのカンプンやエチオピアの岩窟教会などの文明固有の地形改善またはラ・ヴェンタの巨石人頭像やラパ・ヌイのモアイなどの都市国家固有の地形改善を主軸に据えた戦略。UIそのものの出力が高いため、UIを量産できていれば何とかなる。ただし、UIが観光力を出すためには航空技術が不可欠なので、急を要さない限りはツリー上ルートを進めておきたいところ。

※上記の改善施設スパム型として、GS以降はスキーリゾートスパムも有効な手段として登場。
 マップや文明の状況を見て、有効な施設を適宜配置しよう。


--傑作大量生産型
文化系偉人を大量に採用し、傑作を大量に生産して観光力を生み出して勝利するパターン。その特質上、偉人を大量に採用できるタイプの文明でないと厳しいのが難点。また、大著述家や大芸術家はまぁいいとして、大音楽家(と放送センター)が弱いのも大きな欠点。
プラスのポイントとしては、周りが文化勝利に興味を持っていなければ、ほぼ全ての偉人を総ナメにすることも可能であるということと、傑作スロット付きの遺産と組み合わせてさらに観光力の強化を行えること、そして何より立地条件に左右されないことである。前述のシーサイドリゾート戦略では、スタートがツンドラや内地だったり、海岸線が丘陵の場合だとシーサイドリゾートが作りづらくなってしまうのだが、こうした運要素は傑作には存在しないため、多少安定していると言える。(勿論、傑作スロット付きの遺産の建設のために躍起にならねばならないというデメリットもあるのだが……)
また、区域の偉人ポイント産出量アップがあるボローニャや、偉人算出人数で文化力にブーストがかかるアンタナナリボなどと宗主国関係を結べると非常に強い。
2019年6月アップデートで書物が弱体化を食らってしまったため、本格化は啓蒙思想以降に。勝利の為にはテーマ化や政策、都市国家などを意識すると良いだろう。

--聖遺物大量生産型
宗教の創始&聖骨箱の獲得がほぼ必須、という前提条件がやや高めの戦略。殉教者の昇進を持った使徒を宗教戦争で殺していき、聖遺物を獲得する、という流れを何度も繰り返していくことで観光力を高める方法。宗教勝利との両立が効く一方で、聖遺物のみでの勝利は難しいため、転換を図れるような準備も欲しい。都市国家キャンディがマップ内に存在しているなら是が非でも宗主権は取りに行こう。幸いなことに、宗教戦争のピークが過ぎた後にも信仰力は文化勝利に活用可能なため、大ロックツアーの開催や国立公園だらけの都市を作ってしまおう。
NFPからは新たにカルト教団員達が聖遺物生産に一役買ってくれるように。殉教者が大量に出ずとも観光力が高められるようになった。

--ロックバンド型
GSで新しく登場した「ロックバンド」を信仰力で生み出し、瞬発的に多大な観光力を生み出して勝利を狙うパターン。真価を発揮するには未来時代の社会制度「韓流」まで取る必要があり、かなりの文化力を要求する。
ロックバンドは運が悪いと1度の公演で解散(ユニット消滅+観光力産出低)してしまう。しかし適切な昇進と多少の運があれば、何度でも絶大な観光力を生み出してくれるだろう。
宗教の有無は関係なく、とにかく多くの信仰力を得る事が重要である。パンテオン「大地の女神」や、信仰力の得られる固有改善・固有建築物・特性を持つ文明に向いている。

-狙いたい遺産
--コルコバードのキリスト像
シーサイドリゾートの観光力が爆増する文化勝利のダメ押し用遺産。また、啓蒙主義によって生み出された宗教観光力マイナスを打ち消す効果も持っているため、遺物をメインにした文化勝利を狙うなら是非とも欲しいところ。

--エッフェル塔
都市のタイルのアピールを伸ばす遺産。シーサイドリゾートや国立公園の出力が上がるのは勿論、近郊部の出力増加による生産都市の強化にも向く。以前は都市の3タイル以内のアピール強化だったが、都市全域に効果が及ぶようになった。

--ボリショイ劇場
ランダムな社会制度を2つ獲得できる上に、使いにくい大音楽家用のスロットを確保できる遺産。ランダムな社会制度で、「海軍の伝統」などの行き止まりに当たるところが解禁された時の悲しみはあるが、ツリー先端が空けば値千金。ただし、これを解禁するための制度、オペラとバレエも行き止まりなので注意。偉人が沢山いるなら。

--モン・サン=ミッシェル
使徒が死亡時に遺物を捏造してくれるようになる。宗教持ちなら、宗教戦争が苛烈な時期に使って大量の観光力を得ることも可能。キャンディや聖骨箱と組み合わせれば、宗教勝利向けの文明でも中々の観光力をたたき出せる。欠点としては、啓蒙主義で遺物そのものの出力が落ちる点か。

他にも文明や何を主軸とするかによって様々な遺産が活用可能。宗教勝利との両立時には「聖ワシリイ大聖堂」も中々オススメ。偉人で傑作を作りまくる場合はスロット付きの遺産全般や、「アポロン神殿」辺りがかなり有効。
また、万能遺産として「紫禁城」や「ビッグ・ベン」、「タージ・マハル」といった遺産は狙いたいところ。

-狙いたい偉人
--孫子、ジャンヌ・ダルク
大将軍。退職時に、孫子は書物『兵法』を、ジャンヌ・ダルクは聖遺物を生み出してくれる。二人ともマケドニアなどの戦争狂がいると取るに取れない可能性はあるが、書物一冊や遺物一個分なので取り損ねたことについて気に病みすぎる必要は無い。二人ともあくまで補助ぐらいの感覚で割り切っておこう。
--ミレトスのイシドロス、フィリッポ・ブレネレスキ、ギュスターヴ・エッフェル
大技術者。遺産建設をサポートしてくれる。たとえシーサイドリゾートスパム型だとしても、競争率の高いエッフェル塔やハンマーがやや重めのコルコバードのキリスト像の建設のためにはこの3人が欲しいところ。マウソロス霊廟があれば利用回数を1回増やせるが、その為に港を建てている暇があるか考える必要がある。
--イムホテプ
NFP「バビロンパック」にて追加された大技術者。
こちらも上の3人と似たような効果だが、太古と古典の遺産に対して大きな力を発揮する点が異なる。信仰力を確保出来たのならば、砂漠都市に突然ペトラを建てるような強引なプレイングも可能。マウソロス霊廟との相性は抜群。フランスとの相性が特に良い。
--シャー・ジャハーン
NFP「バビロンパック」にて追加された大技術者。
またまた遺産建設に有用な偉人なのだが、建設コスト削減の代償に生産力の倍の金を持っていかれる。だが、金さえあればすぐに遺産を作ることが出来るという効果は凄まじい強さでもある。エッフェル塔やコルコバードのキリスト像も3240ゴールドあれば一瞬で建つので非常に強力。
--アルヴァ・アールト、チャールズ・コレア
大技術者。共にアピール上昇効果を持っているが、アールトの方は1都市限定でアピール+1、コレアの方は全都市にアピール+2という差異が存在する。しかしながら、コレアの解禁時期はなんと情報時代。いくら何でも解禁が遅すぎるので、アールトの方が実用性は高いか。
--丹下健三
NFP「バビロンパック」にて追加された大技術者。
偉人効果を発動させた都心にあるゴールド隣接ボーナスを持つすべての区域から隣接ボーナスの半分の観光力を生み出す効果を持つ。
ただし、解禁時期が情報時代な為、あくまで最後の駄目として使うといいだろう。
--ジョヴァンニ・デ・メディチ
大商人。商業ハブに万能傑作スロット2個付きの銀行を建ててくれる。ロシアやコンゴ、アリエノールなら是非とも取りたい。
--サラ・ブリードラブ、メリタ・ベンツ
交易路が繋がっている文明への観光力を強化してくれる大商人。こちらも勝利条件関係なく有用。
--メアリー・リーキー
大科学者。秘宝の観光力+300%分の観光力が即座に獲得出来る。大英博物館を持っていた頃のイギリスの切り札。GSではイギリスの特性が変わったため、やや不遇。考古博物館をメインに建てているなら使うとよい。自動テーマ化を持つスウェーデンならば利用価値も高いか。
--ジャムシェトジー・タタ、井深大
大商人。前者はキャンパス、後者は工業地帯が観光力を産出するようになる。スパムしているのであれば非常に強力。日本であれば、UIの関係で工業地帯をスパムすることも多いと思われるので、上手く生かせる可能性がある。両区域を積極的に建てたいスウェーデンなら尚更だ。


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