「前回はベトナム、日本を滅ぼし、旧大陸を完全に手中に収めたところまでをお送りした。新大陸進出のため、宗教ユニットで布教と偵察を行っていくところから再開だ」
「数ターンを偵察に費やした結果、三つの成果を得ることができた。まず一つ目はこれだ」
「マヤ領沿岸を探索していたところ、マヤの属国となっていたモガディシュと遭遇した」
「余らせていた
代表団で強引に鞍替えさせて、我々が宗主国となりました。このおかげで内陸部も明らかになり、マヤ領の大半を暴けました」
「どうやら、マヤは比較的小さな大陸に単独で降り立ったらしい。大陸を独占できているものの、更なる領土拡大は困難だな」
「遭遇後からずっと海軍ユニットや散兵を見かけていましたが、あれは入植地を探していたんですね」
「二つ目。侵攻を目論んでいる新大陸では、韓国の南にイギリスがいることが判明した。こちらも旧日本領沿岸から非常に近いところにある」
「イギリスは精強な海軍を保有しています。陸軍ユニットが海を渡るとなると入れ食い状態になってしまうので、先に韓国を叩いて足がかりを築くことにします」
「そして三つ目、アラビアと遭遇した。マヤとの戦争を望んでいるようで、傑作と引き換えに戦争することにした」
「ちょうどマヤ領付近で海軍を探索させていますので、向こうの海軍に嫌がらせをしようと思います」
「東に集結している陸軍ユニットはそのまま韓国とイギリスの攻略にあたってもらう。しかし東進を続けるとなるとマヤを放置し続けることになるため、時間をかけて方面軍を組織するつもりだ」
「156T、粗方偵察を終えたので、いよいよ韓国と戦争だ。手始めに傑作を没収させてもらう」
「韓国は宗教を創始していないので、布教は非常に捗りました。おそらくそう苦戦することはないでしょう」
「同ターン、春川を制圧。ここを橋頭保に韓国を攻略していくのだが、イギリスのユニットがうろついているのが非常に邪魔くさい」
「韓国はイギリスに対し国境を解放しているようですね。二正面作戦は避けたいので、力尽くで排除することもできません。厄介な限りです」
「韓国はさすが科学先進国なだけあって、ユニットの数はそれほどでもないが、質は我々の一段上を行っている。日本で大活躍したタグマが一瞬で死に体に追い込まれた」
「主力の弩兵も厳しいようで、攻撃は十分通用しますが防御に回るとかなり危険です。UGや軍団化など、抜本的な軍制改革が必要ですね」
「160T、韓国のユニットに苦戦しているものの、都市攻略は順調だ。韓国領南の大都市光州と公州を制圧し、南における支配権はこちらのものとなった」
「グランドマスターの礼拝堂を建てたことで、ユニットを現地で補充できるようになりました。旧式の熟練兵はUGを待ちつつ後方に下げて最新鋭の新兵を前に出していきましょう」
「162T、最後の文明ヌビアと遭遇。また、建設していたのを忘れていたタージ・マハルが完成した」
「ヌビアはプレイヤーが使うとぶっ壊れですが、AIの脅威度はそれほどでもありません。警戒には及ばないでしょう」
「同ターン、マヤとの講和が可能になったので停戦する……前に小都市のコバンを海軍で攻撃してみたら、陥落した。維持できないので破壊したが、これなら軍の一部をこちらに向けても良かったかもしれない」
「169T、韓国との戦争が続く中、世界は産業時代に突入した。公約は生産を加速させたかったので蒸気の鼓動を選んだが、金回りが悪いので貨幣改革でもよかった気がする」
「同ターン、韓国の首都慶州を制圧。他に目ぼしい都市は
人口15の大都市晋州が残っているものの、防衛戦力は全滅している。陥落も時間の問題だ」
「174T、モン・サン＝ミシェルが建ちました。これもずっと放置して忘れていました」
「それから、韓国も滅亡だ。防壁に苦戦していたが、攻囲状態にして胸甲騎兵で殴るのが最善だと気づいた」
「UAにより、騎兵ユニットは同じ宗教を信仰する都市の防壁に最大ダメージを与えられます。更に諸々の
戦闘力ボーナスが乗るので、騎兵ユニットだけでも2、3Tで都市を落とせるという、なんとも恐ろしいことになりました」
「軍を南に集結させている間に、布教を兼ねた偵察を行ってきました。イギリスの領土はこのようになっています」
「軍事ユニットが多いな。ちょうどUUの
レッドコートが作れる時期だからか？」
「御心配には及びません。先の朝鮮戦争での反省を踏まえ、待機中のユニットは順次軍団化、大軍団化させました。これで一世代先のユニット相手でも十分に戦えるでしょう」
「もっとも、イギリスは韓国より国力が低いので前よりは楽に戦えると思うのだが、備えあれば患いなしだ」
「そういえば、筆者はニハングの仕様をよく理解していなかったせいで昔買った1体のみを運用していたのですが、後から購入しても戦闘力は底上げされるんですね。これならもっと前から数を揃えておけばよかったと後悔しています」
「宗教プレイの浅さが露呈してしまったな」
※MOD「Endgame Map Replay」を使用して撮影
「少し時間は遡りますが、探索を続けた結果、世界の大まかな地理が判明したため報告いたします」
「このシド星は4つの大陸が存在します。まず一つ目が我々の降り立った旧大陸。陸地の規模としては最大級のようです」
「フェニキア、ベトナム、日本も存在したが、今は余のみが君臨している。随分と寂しくなったものよ」
「次に、韓国およびイギリスが降り立ったバルティカ大陸。旧大陸近くの東に存在します。二文明のみの陸地ではありますが、かなり広いです」
「今は我々の占領作戦が進行中だな。じきに全土が余に降るだろう」
「そして三つ目がバビロン、アラビア、ヌビアが存在するアジアメリカ大陸です。バルティカ大陸の更に東にあり、こちらは未探索の沿岸地域も多いですが、規模としては旧大陸と同等かやや下回ると思われます」
「内政に明け暮れているようで軍事力は低めの連中だが、科学力が高い分油断はできないな」
「最後に、マヤが独占しているアジア大陸です。位置は旧大陸の西ですね」
「マヤは内政に注力している、というより内政しかすることがないようだ。この先の発展性は乏しいと信じたいところだが、どうだろうな」
「さて185T、準備を終えたところでイギリスに宣戦だ。弓兵の頃から活躍を続ける野戦砲の割合を減らし、騎兵ユニットの割合を高めて侵攻する」
「タグマの大軍団を編成した結果、戦闘力が100に到達しました。軍団化していない単体と比べると実に2倍です」
「なんて強さだ、笑いが止まらん」
「190T、政府をファシズムに変更しました。
文化力の出力は他文明の2倍以上であり、首位を独走しています。一方
科学力では、ターン出力こそ大きく引き離しているものの、それまでの積み重ねもあって他文明とは熾烈なレースを繰り広げています」
「少し前に国際情勢に動きがあり、アラビアがイギリスを除く連合軍と戦争に突入した。多勢に無勢でアラビアが押されることになるだろう」
「191T、イギリスの首都ロンドンおよび大都市のバーミンガムとブリストルを同時に制圧。陸軍は既に壊滅しており、残りの都市も陥落は時間の問題です」
「192T、洋上でエクソダスしようとしていたイギリスの開拓者を捕らえた。そもそも新たに入植できる土地自体が少ないので、見逃してもイギリスに再起の芽はなかっただろう」
「193T、マンチェスター、リバプール、プリマスを同時に占領。このバルティカ大陸に残るイギリスの都市はストーク＝オン＝トレントのみになります」
「ヌビア、アラビア、バビロンがいるアジアメリカ大陸にはニューカッスル・アポン・タインがあるのでイギリスは残り2都市だな。この大陸から締め出したら講和するとしよう」
「おや、珍しいですね。今までは滅ぼすまで止まらなかったのに」
「わずかでも生き残りの芽を与えると、僻地に都市を建設して面倒なことになるのがこれまでの相手だった。今はもう違う、それだけだ」
「195T、高徳院およびルール地方が完成しました」
「高徳院は放置していたら完成した。今更武僧なんて……と思ったが、戯れに大軍団を結成してみたら案外使い物になるかもしれない」
「補助兵力として運用してみようと思います」
「196T、イギリスをバルティカ大陸から締め出し、終戦だ」
「今後の方針ですが、旧イギリス領からそのまま東に向かった先にあるヌビア領の攻略に取り掛かろうと考えています。アジアメリカの勢力の中では、一番攻略しやすい相手でしょう」
「アラビアは連合軍に叩きのめされると思っていたが、意外なことにかなり善戦していた。連合軍は相当に戦が下手なようだ」
「一方、マヤ侵攻のために創設しようとしていた方面軍ですが……」
「計画を始動してからかなり時間が経った。少しは戦力を用意できたのか？」
「いえ、全く。維持費やUG費用で二の足を踏んだせいで、ずっと放置しているトレビュシェットしかいません」
「なんと！ だがアジアメリカ大陸を征服するのを待つようではあまりに時間がかかりすぎるぞ」
「仰る通りです。ですので、ヒッポドロームの新造で得られた胸甲騎兵や信仰力での購入などで急いで用意します。これまでのマヤ侵攻計画は空手形でしたが、次はマジです」
世界の半分を支配するに至ったバシレイオス二世。だが試練はなおも続く。世界を信仰で満たすその時まで、安寧が訪れることはない。次回「永遠の栄光」、乞うご期待！
――192Tでの一幕――
「あ、天啓を得ました。 
ゴールドを消費して急遽政策を変更します」
「突然どうしたのだ？」
「ナーランダでルール地方が完成間近だったのですが、次のターンで完成するというタイミングで、ターン送り中にバビロンに掻っ攫われました。完成まで時間がかかるならともかく、本当に僅差だったのでこればっかりはリロードしました」
「政策で
生産力に補正をかけた結果、何とか1ターン縮められたな」
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