プレイレポ/バニラ/カトリーヌでもできる!テンプレ戦略紹介レポ/part4(完) Edit

各種データ確認 Edit

プレイの総括として各種データを確認していきたいと思います。

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画像が149Tの都市情報画面です。
まず都市数ですが、合計32都市となりました。内訳は、旧アステカ都市が5、旧ローマ都市が6、旧アメリカ都市が4と、奪った都市が計15都市。残りの17都市が、奪った開拓者で建設したもの含む自力建設都市となります。
はじめに書いたように都市数は戦争で増やすのが効率的です。開拓者を作らなくて済みますし、モニュメント等の基礎施設、おまけに区域も、自分でproduction.pngを投じることなく手に入るのですから当たり前ですね。ただ、2度のパッチを経ていくらか改善されたとはいえ、AIの拡張速度は遅めです。奪うことだけを当てにすると、結構な空白地が出来て勿体ないです。戦争で奪うよりリターンを得るのに時間がかかるとはいえ、自力開拓者も十分な実入りになるので開拓者生産に励みましょう。

画像上部にも出ていますが、各種出力が以下です。
science.png174.4 culture.png254.2 faith.png84.9 gold.png237.1 tourism.png76 traderoute.png15/20

キャンパスは奪った都市に4ヵ所、自力建設が1ヵ所の計5ヵ所です。それでも都市スパムすれば人口からの出力でこの程度の出力にはなります。商業ハブ優先で生産基盤は整ってきているので、今後各都市でキャンパスを作っていくことで更にグングン伸びていきます。
文化力は科学力と比べてかなり高くなっていますが、これはナン・マドールの宗主国となっていることが大きいです。宗主国ボーナスを受けている区域を数えてみたら29ありました。宗主国ボーナスで58culture.png稼いでいる計算になります。後はコロッセオの範囲内に7都市あるので、それで14culture.png稼げていますね。ただそれらを抜いても約182culture.pngあります。文化力は人口あたりの出力は科学力に比べて低いですが、メリトクラシーで専門区域から1ずつ稼げるので、メリトクラシーを使って人口を伸ばしさえすれば科学力同様十分な出力になります。はっきり言って劇場区域が不要なレベルです。もちろん建てるに越したことはないですがね。
ゴールド出力は商業都市国家のタイプボーナスによるものを含む、商業ハブからの出力が主な収入源となっています。この時点で完成している商業ハブは11。ザンジバルに代表団6つで商業ハブ1つあたり+8gold.pngのボーナスを得ており、大体どの商業ハブも隣接ボーナスを+3は得ているので、商業ハブから120gold.pngほど得ている計算です。あとは三角交易の効果でも4×15=60gold.png稼げていますね。これからどんどん商業ハブが完成していきますし、商業都市国家もザンジバルの他に3つあるのでゴールド収入はまだまだ伸びていきます。

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交易路はこんな感じ。首都の人口を伸ばすためにも結構割いていますが、基本的に首都に向けて交易しています。首都では兵営、商業ハブ、港、工業、娯楽区域まで完成しており、2food.png5production.pngの収入になっています。交易路を回してやりさえすればどの都市でも最低限区域を作っていけるだけの生産力が確保できます。科学勝利するときなんかは最終的に首都に全部集めてしまえば宇宙船区域もアッサリ作れちゃったり。

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スコアはこんな感じ。スコアは都市数・総人口・区域数による部分が大きいので、ダントツになるのは当然で、あまり参考にはなりません。技術数、社会制度数に注目してみましょう。

文明catharine.pngmvemba.pnggandhi.pnggilgamesh.pngtomyris.pngsaladin.png
技術数303326312427
science.png科学力174.4114.888.1119.353.332.3
社会制度数272723222416
culture.png文化力254.299.745.556.168.415.8
都市数3275783

コンゴが貫録の2冠達成。シュメールもジッグラトパワーで技術数ではフランスを上回っています。ここら辺はさすがに神難易度といったところ。
ただし、AIボーナスは主にスタートダッシュを速めるものであり、AIのピークは既に過ぎています。対してプレーヤーはまだまだ伸びるので、この後、Tを追うほどプレーヤーとAIの差は圧倒的になります。まぁ都市数見ればそりゃそうだって話ですよね…。

おまけ Edit

頂上決戦!フランスvsノルウェー Edit

やな頂上決戦だなぁ…。あくまで今回の筆者なりのテンプレ戦略をする上での話限定ではありますが、頂いたコメントへの返答代わりに両文明の比較をしてみます。

先鋒<UU対決>:皇帝近衛隊 vs ベルセルクandロングシップ

・皇帝近衛隊
ア プ グ レ で 用 意 で き な い
このことが、たったこれだけのことが、Civ6では決定的な差なのです。近接系統より騎兵系統の方が強いとか、自大陸でのボーナスは活かしづらいとか、産業時代に解禁されても…とか、他にも色々ありますが、本質的な問題はこれ。コンキスタドールのようにマスケット兵の置換で、アプグレで用意できるなら登場機会はあったでしょう。

・ベルセルク
騎 士 の 完 全 下 位 互 換
なんだこのゴミユニット…、たまげたなぁ。てか防御時のペナルティいらなかったでしょ…。敵領で移動力4も、防御時ペナルティで狙われやすいので、自領に逃げ帰るときに便利という情けなさ。もちろんアプグレで用意できないという欠点もあるので、ほんとどうしようもないです。ヴァイキングシナリオでは戦闘力50になってますが、それくらいしてもらわないと使えないということです。

・ロングシップ
ガレー船の上位互換。ガレー船はブーストのために作るので必ず出番があります。移動力のボーナスで探索が捗りますし、機会は少ないですが、機会さえあれば沿岸略奪能力は便利。

判定:皇帝近衛隊とベルセルクの比較なら皇帝近衛隊に軍配が上がりますが、程度の差こそあれどちらもマイナスなので、少しですがプラスのあるロングシップのあるノルウェーの勝ち。

次鋒<UI・UB対決>:シャトー vs スターヴ教会

・シャトー
文化勝利用の地形改善です。解禁が人本主義と遅いので文化出力自体にはそれほどインパクトはありませんが、タイルの文化出力は飛行機の技術で同量の観光力も生み出してくれるようになります。観光力を目的に設置する改善という意味では解禁は遅いというわけではなく、文化勝利を目指すときには使い出があります。ただし設置制限が厳しい。川沿いとシャトー同士の隣接不可、どっちかだけにしてくれないかなぁ。丘陵にも設置できるのは良いんですがね。あ、氾濫原にも設置できないです、注意。
今回のプレイでは旧ローマ領に最大出力になる設置場所があったので2ヵ所作りました。ただ、文化力は十分足りてたので特に急いで設置はしませんでしたし、プレイ終了までに多分10Tくらいしか市民配置してません。中盤まではあってもなくても変わらない感じですね。

・スターヴ教会
空 気 。
別にあって困るUBではありませんが、森は伐採してproduction.pngを得た方がいいので、森で隣接ボーナスって言われても…という感じ。自然保護取得後にこれのために植林するなんてのも割に合いませんしね。戦争で都市を奪うと聖地区域があることは多いので、誤差の範囲で信仰出力が増えます。

判定:どちらも微妙ですが、基本性能の差でシャトーに分があります。フランスの勝ち。中盤以降も含めればシャトーの完勝。

副将<文明特性対決>:グランドツアー vs クナール

・グランドツアー
対象の時代の遺産を建てるなら有用な効果です。が、建てない、っていう。
現状で最強の遺産はコロッセオというのには異論はないと思います。コロッセオはヒッタイト・チャリオット量産後に残ってればチャレンジします。で、コロッセオは古典時代なんで効果ないんですよね。遺産は、特に時代が下るほど、コストが重いです。なので、最序盤の余裕のなさによる建てにくさはともかくとして、古典時代までの遺産の方がコスパがよく、建てるとしてもそれらを建てたい。グランドツアーの効果の出る時代の遺産は費用対効果が悪く、しかもクリアまでのターンが短いので恩恵を受ける期間も短いです。ルール工業地帯は元が取れるT数を考えると、 「ほかに することは ないのですか?」という感じ。ただ、ビッグベンはゴールド2倍効果によりリターンがすぐ得られるので建てます。だからまぁ、ビッグベンの生産を加速する特性と言い換えてもいいと思います。
文化勝利用の遺産もあるし、遺産からの観光力2倍もあるだろ!という意見もあるかもしれませんが、現状の仕様では観光力の主要な発生源はシーサイドリゾートです。遺産建てる前にまずはしっかり拡張して土地を確保し、シーサイドリゾートスパムした方が早いです。もちろんエッフェル塔とコルコバードのキリスト像は建てるわけですが、この2つの超重要遺産は現代の遺産なのでグランドツアーの効果なしです。

・クナール
フェアじゃないといえばフェアじゃない気がしますが、今回採用した大陸マップでの評価となります。
造船による外洋への航行能力解禁は海外の探索を早め、都市国家との早期遭遇による代表団獲得機会の増加に繋がります。地図製作法で解禁される場合との差は2、30Tといったところでしょうか。特に必要はないですが、少しはメリットがあります。出航・上陸時の移動ペナルティ無視も海外探索時に効果を発揮しますね。加えて、この特性は蒸気機関の研究が終わる頃には、戦争でなかなか強力な効果を発揮します。蒸気機関で出航時移動力が5になると、特に移動力の低い近接系統のユニットなどは、出航状態を経由することで進軍がスムーズになる場合があります。単純に別大陸への上陸戦時に渋滞しづらくもなりますし、この出航・上陸時の移動ペナルティ無視は結構使える特性なのです。本領発揮が遅いという大きな欠点はありますが、別大陸への侵攻タイミングと考えれば遅すぎはしないのかな、と思います。地味に労働者による改善時も一旦出航状態を経由することで移動を短縮出来たり。小ネタですが、ファロス灯台は数学と同様海軍ユニットの移動力+1という表記になっていますが、実際の効果は数学のそれとは異なり、出航ユニットの移動力も+1されます。早い時代の遺産でコストも低いですし、ノルウェーならば是非建てたい遺産です。ちなみに今回の中盤までのプレイで建てた唯一の遺産がファロス灯台でした。別大陸侵攻もほぼ陸軍だけで行うので出航時の移動力アップは役に立ちます。

判定:どちらも効果が出るのは遅いですが、今回の中盤までのプレイという条件ではまだクナールの方が活きる場面があります。ノルウェーの勝ち。中盤までという条件がなければ、科学・文化勝利時にビッグベンが活きるフランスの勝ちか。

大将<指導者特性対決>:カトリーヌの「特別遊撃隊」 vs 北方の稲妻

・カトリーヌの「特別遊撃隊」
今回のように文明を滅ぼしていくプレイをする場合、外交的視野が1段階高かったからといって何の役にも立ちません。というか非戦プレイでも役に立たないと思います。隠しアジェンダが分かったからと言って、効率的な内政を捨ててアジェンダに沿うような内政をしたりしますか?しないですよね。そんなメリットありゃしませんもの。
これは、この特性が弱いというよりかは、別種の、もっと根の深い問題です。なぜ外交がCiv6で軽視されるかというと、外交関係に大きなマイナスをもたらす戦争のメリットが大きいからというのもありますが、本質的な問題はAIが脅威にならないからです。たとえ現状の外交の仕様でも、外交の崩壊がAI文明に攻められることによるゲームオーバーに繋がったりするなら、隠しアジェンダを把握してそれを満たすことでAIと仲良くしようとするでしょうし、この特性が活きることもあったでしょう。AIが弱いから外交がどうでもよく、よって外交的視野もどうでもいいのです。
城の研究完了によるスパイ枠+1は、スパイの生産コストの重さもあり、そんな早期に増えられても…という感じ。加えて、スパイ自体が都市スパムプレイだと防御先が絞り切れないためにいまいち使いづらいです。防御も、必要なのは工業区域くらいで、技術ブースト盗まれても別に構いませんし、ゴールドも盗まれた額国庫から消えるというわけでもないみたいなので特に必要ありません。防諜以外の任務に使う場合も、任務実行にかかるTとスパイの生産コストを考えると不要だと思います。ただここら辺は筆者のスパイに対する理解不足もあります。ゴールドが盗まれたとき、一括で国庫から引かれないだけで分割で引かれてる気もするので、ちゃんと防諜するべきかもしれませんし、防諜配置についても、都市スパムプレイでも百発百中な配置のコツがあるのかもしれません。また、防諜以外の任務に関しても、AIが強化されれば旨味が増えるだろうとは思います(現状だとスパイ運用しだす頃にはぶっちぎりで盗むブーストなかったりするので…)。

・北方の稲妻
ロングシップ、キャラベルが沿岸略奪できると少しだけ便利だなと思います。名前負けしてるのが欠点。

判定:外交的視野は無意味だし、スパイも中盤までだと活かせない。稀に活きることがあるノルウェーの勝ち。

結論:中盤までのバニラ度はフランスの方が上。なお、総合的に見ればどっちもどっちの模様。

念のために言っておくと、別にフランスをディスりたいわけではないです。フランスは文明ランダムでの初プレイで引いた、個人的に思い入れのある文明です。それにカトリーヌおばさんはCiv6でいちばんかわいい(こなみ)。
愛するということは欠点から目をそらすことではないのですよ!あばたもえくぼって言うでしょ?



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