#author("2017-02-07T04:56:07+09:00","","")
*プレイレポ/バニラ/カトリーヌでもできる!テンプレ戦略紹介レポ/part4(完) [#m0724fa2]

#contents

**頂上決戦!フランスvsノルウェー [#ofb5c616]

やな頂上決戦だなぁ…。あくまで今回の筆者なりのテンプレ戦略をする上での話限定ではありますが、頂いたコメントへの返答代わりに両文明の比較をしてみます。

&size(25){先鋒<UU対決>};:皇帝近衛隊 vs ベルセルクandロングシップ

''・皇帝近衛隊''
&color(#cc0000){ア プ グ レ で 用 意 で き な い};
このことが、たったこれだけのことが、Civ6では決定的な差なのです。近接系統より騎兵系統の方が強いとか、自大陸でのボーナスは活かしづらいとか、産業時代に解禁されても…とか、他にも色々ありますが、本質的な問題はこれ。コンキスタドールのようにマスケット兵の置換で、アプグレで用意できるなら登場機会はあったでしょう。

''・ベルセルク''
&color(#cc0000){騎 士 の 完 全 下 位 互 換};
なんだこのゴミユニット…、たまげたなぁ。てか防御時のペナルティいらなかったでしょ…。敵領で移動力4も、防御時ペナルティで狙われやすいので、自領に逃げ帰るときに便利という情けなさ。もちろんアプグレで用意できないという欠点もあるので、ほんとどうしようもないです。ヴァイキングシナリオでは戦闘力50になってますが、それくらいしてもらわないと使えないということです。

''・ロングシップ''
ガレー船の上位互換。ガレー船はブーストのために作るので必ず出番があります。移動力のボーナスで探索が捗りますし、機会は少ないですが、機会さえあれば沿岸略奪能力は便利。
&br;

判定:皇帝近衛隊とベルセルクの比較なら皇帝近衛隊に軍配が上がりますが、程度の差こそあれどちらもマイナスなので、少しですがプラスのあるロングシップのあるノルウェーの勝ち。
&br;

&size(25){中堅<文明特性対決>};:グランドツアー vs クナール

''・グランドツアー''
対象の時代の遺産を建てるなら有用な効果です。が、建てない、っていう。
現状で最強の遺産はコロッセオというのには異論はないと思います。コロッセオはヒッタイト・チャリオット量産後に残ってればチャレンジします。で、コロッセオは古典時代なんで効果ないんですよね。遺産は、特に時代が下るほど、コストが重いです。なので、最序盤の余裕のなさによる建てにくさはともかくとして、古典時代までの遺産の方がコスパがよく、建てるとしてもそれらを建てたい。グランドツアーの効果の出る時代の遺産は費用対効果が悪く、しかもクリアまでのターンが短いので恩恵を受ける期間も短いです。ルール工業地帯は元が取れるT数を考えると、 「ほかに することは ないのですか?」という感じ。ただ、ビッグベンはゴールド2倍効果によりリターンがすぐ得られるので建てます。だからまぁ、ビッグベンの生産を加速する特性と言い換えてもいいと思います。
文化勝利用の遺産もあるし、遺産からの観光力2倍もあるだろ!という意見もあるかもしれませんが、現状の仕様では観光力の主要な発生源はシーサイドリゾートです。遺産建てる前にまずはしっかり拡張して土地を確保し、シーサイドリゾートスパムした方が早いです。もちろんエッフェル塔とコルコバードのキリスト像は建てるわけですが、この2つの超重要遺産は現代の遺産なのでグランドツアーの効果なしです。

''・クナール''
フェアじゃないといえばフェアじゃない気がしますが、今回採用した大陸マップでの評価となります。
造船による外洋への航行能力解禁は海外の探索を早め、都市国家との早期遭遇による代表団獲得機会の増加に繋がります。地図製作法で解禁される場合との差は2、30Tといったところでしょうか。特に必要はないですが、少しはメリットがあります。出航・上陸時の移動ペナルティ無視も海外探索時に効果を発揮しますね。加えて、この特性は蒸気機関の研究が終わる頃には、戦争でなかなか強力な効果を発揮します。蒸気機関で出航時移動力が5になると、特に移動力の低い近接系統のユニットなどは、出航状態を経由することで進軍がスムーズになる場合があります。単純に別大陸への上陸戦時に渋滞しづらくもなりますし、この出航・上陸時の移動ペナルティ無視は結構使える特性なのです。本領発揮が遅いという大きな欠点はありますが、別大陸への侵攻タイミングと考えれば遅すぎはしないのかな、と思います。地味に労働者による改善時も一旦出航状態を経由することで移動を短縮出来たり。小ネタですが、ファロス灯台は数学と同様海軍ユニットの移動力+1という表記になっていますが、実際の効果は数学のそれとは異なり、出航ユニットの移動力も+1されます。早い時代の遺産でコストも低いですし、ノルウェーならば是非建てたい遺産です。ちなみに今回の中盤までのプレイで建てた唯一の遺産がファロス灯台でした。別大陸侵攻もほぼ陸軍だけで行うので出航時の移動力アップは役に立ちます。
&br;

判定:どちらも効果が出るのは遅いですが、今回の中盤までのプレイという条件ではまだノルウェーの方が活きる場面があります。ノルウェーの勝ち。中盤までという条件がなければ、科学・文化勝利時にビッグベンが活きるフランスの勝ちか。
&br;

&size(25){大将<指導者特性対決>};:カトリーヌの「特別遊撃隊」 vs 北方の稲妻

''・カトリーヌの「特別遊撃隊」''
今回のように文明を滅ぼしていくプレイをする場合、外交的視野が1段階高かったからといって何の役にも立ちません。というか非戦プレイでも役に立たないと思います。隠しアジェンダが分かったからと言って、効率的な内政を捨ててアジェンダに沿うような内政をしたりしますか?しないですよね。そんなメリットありゃしませんもの。
これは、この特性が弱いというよりかは、別種の、もっと根の深い問題です。なぜ外交がCiv6で軽視されるかというと、外交関係に大きなマイナスをもたらす戦争のメリットが大きいからというのもありますが、本質的な問題はAIが脅威にならないからです。たとえ現状の外交の仕様でも、外交の崩壊がAI文明に攻められることによるゲームオーバーに繋がったりするなら、隠しアジェンダを把握してそれを満たすことでAIと仲良くしようとするでしょうし、この特性が活きることもあったでしょう。AIが弱いから外交がどうでもよく、よって外交的視野もどうでもいいのです。
城の研究完了によるスパイ枠+1は、スパイの生産コストの重さもあり、そんな早期に増えられても…という感じ。加えて、スパイ自体が都市スパムプレイだと防御先が絞り切れないためにいまいち使いづらいです。防御も、必要なのは工業区域くらいで、技術ブースト盗まれても別に構いませんし、ゴールドも盗まれた額国庫から消えるというわけでもないみたいなので特に必要ありません。防諜以外の任務に使う場合も、任務実行にかかるTとスパイの生産コストを考えると不要だと思います。ただここら辺は筆者のスパイに対する理解不足もあります。ゴールドが盗まれたとき、一括で国庫から引かれないだけで分割で引かれてる気もするので、ちゃんと防諜するべきかもしれませんし、防諜配置についても、都市スパムプレイでも百発百中な配置のコツがあるのかもしれません。また、防諜以外の任務に関しても、AIが強化されれば旨味が増えるだろうとは思います(現状だとスパイ運用しだす頃にはぶっちぎりで盗むブーストなかったりするので…)。

''・北方の稲妻''
ロングシップ、キャラベルが沿岸略奪できると少しだけ便利だなと思います。名前負けしてるのが欠点。
&br;

判定:外交的視野は無意味だし、スパイも中盤までだと活かせない。稀に活きることがあるノルウェーの勝ち。
&br;

''結論:&color(#cc0000){中盤までのバニラ度はフランスの方が上。};なお、総合的に見ればどっちもどっちの模様。''

念のために言っておくと、別にフランスをディスりたいわけではないです。フランスは文明ランダムでの初プレイで引いた、個人的に思い入れのある文明です。それにカトリーヌおばさんはCiv6でいちばんかわいい(こなみ)。
愛するということは欠点から目をそらすことではないのですよ!あばたもえくぼって言うでしょ?



このエントリーをはてなブックマークに追加